2008年04月05日

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にんぐぁちかじまーい(2月風廻り)とは

前回「にんぐぁちかじまーいって何ですか?」とご質問がありました。

気象庁に勤める友人に相談したところ、
『財団法人日本気象協会 沖縄支店』発行の沖縄の気象についてFAXをいただきましたので、
以下「にんぐぁちかじまーい」について引用抜粋いたします。



       2月に入って数日すると立春である。そのころから気温も上昇し始める。
      3月に入ると、季節風の吹き出しは1~2日程度でそう長くは続かない。
      この時期は、移動性高気圧と気圧の谷が交互に通り、天気は変りやすい。
      昔から沖縄には“ニンガチカジマーイ”(2月風廻り)という海の荒れ日がある。
      この風廻りのある前後数日を、漁業者は台風に次ぐ荒れ日として戒め合い、
      今日まで継承している。
       これは15世紀久米島の「堂の比屋」という人が、体験を基に集大成したと伝えられる
      「お日より拝み日記」から出たものである。史書によると「冬至より86日目は鳥名の破雨風
      そのとき2月廻り」とある。これは新暦ではおよそ3月中旬に当たる。那覇における3月上旬から
      中旬までの日平均気圧の変化をみると、5日から次第に下り9日には急降下しているため、
      9日から13日にかけ低気圧など擾乱がよく通っていることが伺える。

        日最大風速の変化もこれとよく対応している。このころ、当地方を発達した低気圧
      またはこれに伴う前線が通過する場合、南風から北風への変わり方が速く、北風は
      季節風も加わって急に強く吹くため、しばしば小型船の海難事故が起きている。

        漁民は、この“ニンガチカジマーイ”の時期が過ぎたかどうかをツノメガニが波打ち際で
      穴を開いたり、海水が濁ったり、海草が流れついたりすることで見分けるという。このころから、
      4月半ばころにかけ風の弱い日が多く、ウリズン(陽春)と呼ばれる季節である。
     
                  以上 「沖縄の気象暦」 財団法人日本気象協会 沖縄支店 より引用抜粋





“にんぐぁちかじまーい”のような現象は沖縄に限ったことではないそうですが、
海に囲まれて暮らす沖縄ならではの言い回しなのかな~と七海自身も勉強になりました。

にんぐぁちかじまーい(2月風廻り)とは

この写真は“にんぐぁちかじまーい”とは関係ありませんが、
先日縁あってひさびさに訪れた伊平屋島(田名)での美しい夕景です♪


ひさびさに新都心にあるノルディック・ウォーキングのクラブに参加して歩こうと思いましたが、
残念ながら雨模様の那覇です。

みなさま素敵な週末を♪

   ジョートー市場 http://jyo-to-market.com



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Posted by 七海@沖縄ジョートー市場 at 18:11│Comments(0)沖縄情報
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