2012年06月26日

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アヒルと海人の涙と@糸満ハーレー

去った土曜に開催された糸満ハーレーの

「アヒルつかみ大会(正式名称:アヒル取り競争)」


恩納村からは

ギリギリ


間に合わず。
残念。




七海たちが糸満漁港に着いた瞬間、

「アヒルつかみ大会」が始まったのだけれど、

数十人の人たちが、

白い水しぶきをあげて

漁港内の海でバチャバチャやってる。


遠くて、

ひとだか

アヒルだか

わからない。


だけど、

なんか、
楽しそうでした。


来年こそは参加するどー!!




笑顔が爽やかな高校生。
アヒルと海人の涙と@糸満ハーレー
捕まえたアヒルは、「いまから市場へ売りに行きます」とのこと。


生け捕りしたアヒルは捕まえたひとのモノ。

かわいがってペットにするもよし。

喘息に効くと言われるアヒル汁にするもよし。

市場のおばちゃんが買い取ってくれる
というウワサもあります。


「やっぱり、捕まえたアヒルは売るんだねぇ」
「市場で買ってくれるんだねぇ」
とウワサの真偽を確認。




仲間たちとおしゃべるしている七海へ

「アヒル買ってくれませんか??」

と言う少年が現れた!!!

アヒルと海人の涙と@糸満ハーレー

思わず、「えっ?! いくらでっ?!」と尋ねると

「千円でも二千円でも」と言う。


「どうしようか?」と仲間に尋ねると

「うーん。アヒル買ってもどうしようもないよ・・・」

確かに。
いくら七海でも、
アヒルを捌くなんて、
でけへんよ。。。


「ごめんね。買えないや」

少年、すごく買ってもらいたそうでした。
ちょっと淋しそうに人ごみに紛れて消えました。


市場へ売りに行ったのかなぁ。
なんか可哀想なことしたかなぁ・・・って気になる。



しかし、
まさか
「アヒル買ってくれませんか?」
なんて言われるとは思いもしなかった。

ツレは
「七海を市場のおばちゃんと思ったんじゃないの?
 このオバサンだったら、アヒル捌けそうだし、買ってくれると思ったんじゃないの?」
と笑いながらのたまう。

そうかー。
市場のオバチャンに見えたかー。
アヒル捌けそうに見えたかー。
ってなー!!(笑)

ちなみに、このときは漁港に飛び込むつもりだったので、
ジャージでした。


アヒルと海人の涙と@糸満ハーレー
かわいい♪(*^-^*)


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毎年旧暦5月4日に開催される糸満ハーレーの歴史は、
いまから450年前とも580年前とも言われている。

諸説あるようだが、
「豊見城の城主で後に南山王になった旺応祖が、
 中国で見たのにならって始めたもの(球陽・1743年)」
と言われている。

「現在では、航海の安全や豊年を祈り、災害をはらうための祭りとして地域に根ざしている。」


アヒラートゥエー(アヒル取り競争)は、昔は中国の福建省でも開催されていたことが
中国の古い記録で確認されている。
戦後、幾度かの中断のあったアヒル取り競争だが、現在は復活し、大変盛況である。


クンヌカセー(転覆競漕)
  レースの途中で一斉に舟を転覆させ、泳ぎながら舟を元通りに復元させ、
  再び乗りこんで競漕する。糸満独自の操船技術を競う競漕形態である。

~ 以上、糸満ハーレー行事委員会「いとまんハーレー」プログラムより抜粋&要約
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アヒルと海人の涙と@糸満ハーレー

新島、中村、西村と3つの地域対抗で行われるハーレー。
クンヌカセーで目玉の舟の転覆。そして、復元。
カネ打ち1人、カジ取り1人、漕ぎ手10人、
計12人の乗組員が力を合わせなければならない。
相当な練習量をこなしているであろうことが素人目にも想像できる。

2チームが見事に舟を復元させて、威勢よく猛烈に漕ぎ始めているのに、
1つのチームが舟を復元しようとまだ格闘していた。
トラブルが発生したようだった。

2チームがゴールした後、
ずいぶんと遅れて、
トラブルに見舞われたチームはゴールした。

トラブルにも負けず、
最後まで諦めずにがんばった勇姿に、
会場からは惜しみない盛大な拍手が送られた。


アヒルと海人の涙と@糸満ハーレー

「あのチームはすごい。
 最後まで諦めずによくがんばった」

声の主を見ると、よく見える一番前の特等席に座り込んでビールを片手に
目頭を押さえている男性がいた。

「本当に、よくがんばりましたよね」

話しているうちに、声の主は、
一年の1ヶ月も陸にいないという
県外の遠洋メインの海人(漁師)であることがわかった。

「30年、沖縄に通っているけど、
 糸満ハーレーは初めて見た。
 本当に感動で涙が出る」
と言って、大粒の涙を溢している。

「今日は慰霊の日。
 ここまでがんばらなくてもいいんじゃないの?
 って思うのに、彼らは最後まで諦めずにトコトンがんばった」

彼らの勇姿に感動の涙を流す県外の海人・かっちゃん。
同じ海人だから、よく気持ちがわかるみたい。
七海は、感動して涙するかっちゃんの姿に、
もらい泣きしそうになった。
かっちゃんのやさしい気持ちが嬉しかった。


県外から30年沖縄に通っている船長・かっちゃん、
20年沖縄に通っている船長・まこっちゃんのふたりは、
長年沖縄の海に通っていてもタイミングが合わず、
一度もハーレーを見たことがないと言う。

今回、糸満ハーレーが開催されることを知り、
わざわざ出港を延期したらしい。
ふたりは初めて見る糸満ハーレーに痛く感動していた。


かっちゃんは

「あの舟(ハーレー)には、ご先祖様たちが乗っている。
 みんな、ご先祖様たちを乗せて走っているんだ」

とも言った。


そうかもしれないなぁ。。。
と、かっちゃんの言葉に素直に頷いた。

アヒルと海人の涙と@糸満ハーレー
喜びを全身で表現。レース終了後、海へ飛び込む応援団!



ハーレーが終わると、
「自分の舟に来て飲もう!」
とかっちゃんにお誘いを頂いたが、
約束があったので、後ろ髪を引かれる思いで漁港を後にした。
「次回、沖縄に来たら、必ず会って飲もうね!」
と約束をして。

かっちゃんとまこっちゃん、
すべての海人の航海安全と大漁を祈願!



アヒルと海人の涙と@糸満ハーレー



後に、ハーレーのプログラムにじっくりと目を通すと、
「グソーバーレー」という言葉が目にとまった。

ハーレーの行われた翌日は、海で亡くなった人達が海上でハーレーをすると
昔から言い伝えがあるそう。
海人たちはハーレーの翌日は漁に出ず、疲れを癒すのだと。


「グソーバーレー」から
ふと、
「ヌーバレー」のことを思い出した。
  ※ヌーバレー → http://jyotoblog.ti-da.net/e3150956.html


沖縄は、常に、無縁仏やグソー(あの世)を意識している島、
祈りと神様とあの世とこの世と、チャンプルーに混在している島
と、ふたたび実感したのでした。



アヒルと海人の涙と@糸満ハーレー
今の沖縄本島中部・恩納村。マリンブルー♪ ウチのベランダから。


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  今年もどうぞよろしくお願い致します☆(*^-^*)


今日もご愛読ニフェーデービル♪ &今日も素敵な一日を☆
みなさまに琉球弧のすべての神々のご加護がありますように☆



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Posted by 七海@沖縄ジョートー市場 at 11:30│Comments(0)祭り・行事・イベント
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